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第924話 無謀男、西へ!(復路編)

2日寝ていたおかげで何とか体力も回復。
無駄に休みを使ってしまいましたね。
まぁ、もちろん、この休みを取っていなければ
辛い状態で仕事しなきゃならなかったでしょうがね。

さて、本日は帰らなくてはいけない日。
福山発東京行きのぞみは19時31分発です。
福山へ行くには尾道から20分くらいかかり、
尾道で自転車を梱包して着替えるのに1時間は見ておきたい。

そこから逆算すると18時には尾道に着いていたい。
でも、汗臭いから風呂かシャワーにも入りたいし。。。
目標設定、17時尾道着。
現在時刻9時30分。
7時間30分で復路を走破する必要があります。

前日は片道8時間。
30分の短縮が必要です。
昨日のようにのんびりではなく、すばやく。
休憩もなるべく少なめに。
今回の重要ポイントはそこになるでしょう。

早速走り出します。
・・・いきなりアレですか(--;)
そうです、昨日の最後のテキ、来島海峡大橋です。
また私の精神は崩壊寸前です。
あれは例え何回通っても慣れないでしょう。
しかも、前日の疲れが残っているため、思うように力が入りません。

渡りきった私を褒めてあげたい。
が、しかし、そんな暇もなく次の伯方・大島大橋へと向かいます。
前日通った島の中央を突っ切るルートには上り坂。
これはちょっとキツイのでは?
その判断からそれを迂回して東側ルートを選択。
ですが、これが間違いでした。
実はこっちのルートの方が峠が多く、アップダウンが激しい。
当然、余力のない私が遅れだし。。。

・・・大分時間を浪費しました。
アップダウンを繰り返し、もはや私は虫の息。
いつ天に召されてもおかしくないくらいにヘロヘロ。

たどり着いた伯方・大島大橋。
やっぱり橋を渡るために坂を登り・・・。
もはや橋が怖い、などという余力もなく、黙々と漕ぐ。

今回も時間の都合上スルーされてしまった伯方島。
いつかまたくることがあったらゆっくり見て回ろう。。。

大三島橋を渡り、大三島へと辿り着く。
もはや会話をする余裕もなく、休憩時は水分補給と体力回復に
努めるだけになってしまってました。
大三島橋の坂のとき、ちょっとした違和感があったのですが、
このとき、異常に気づくべきだったんですかね?
でも、それ以上に腰と尻が痛く、もはや如何ともしがたい状況。
大荷物が腰に大きな負担をかけていたのでしょう。
そしてその腰への負担が足にも伝播して。。。

爆発したのは多々羅大橋での上り坂。
途中で腿が張ったと思ったら激痛。
足が回せなくなり、速度が0に。
足が痛くて動かせないのでペダルに固定されている足も外れず
そのまま転倒。
ヘルメットがあったおかげで頭は打ちませんでしたが、肘と
膝を少し擦りむきました。
しばらく立てず、その場で休憩。
他メンバーは大分先にいるでしょう。
ちょっとの休憩の後、少し落ち着いたので再び登り始める。
・・・が、また少しすると激痛。
こりゃヤバイかも。
携帯を取り出し、連絡。
案の定、どうしたのか心配してた模様。
軽い肉離れっぽいので先に行っててほしいと告げ、再び座り込んで
ストレッチを始める。
すると次第に回復し始めなんとか行けそう。

多々羅大橋を渡り始める。
橋は怖い、でもスピードを上げるとまた肉離れがくるかも。
二重の恐怖の中、橋を渡っていると前方から友人i。
あまりに遅いから心配になって見に来たそう。
ああ、申し訳ない。
完全に足引っ張るお荷物ですなぁ。。。

その後は無理しないペースで比較的峠のない道をチョイスしながら進む。
ここで大分時間をくってしまってるね、ホント。
生口島のサンセットビーチで昼食。
前日、イヤと言うほど魚介を食べたので、皆思い思いに普通の食事。
カレー、カレー、ざるうどん、ざるそば。
いや、でもおいしかったですよ。
それとこのビーチ、お盆をすぎたというのに海水浴客で賑わってましたね。
特に女性。
いや、キレイな人が多くて目の保養になりました^^(体力+50)

昼食後、再び走り出す。
生口橋から因島へ。
ある程度の休息により、足の状態も少し回復。
再び先を目指す。

因島大橋。
思えばコイツが最初に私に衝撃を与えたテキ。
数々の橋をクリアしてきた今の私に、通用するものか!!

・・・ごめんなさい。
何回通っても怖いものは怖いデス。
しかも、この車道の下に歩道があるってのは信じられません。
チクショー!!
責任者出せーっ!!
むなしいココロの叫びは決して責任者に届くことはないでしょう、間違いない。
・・・怖くない、怖くない、大丈夫、大丈夫、ここは地面、ここは地面。
もはや自分に暗示をかけ、マインドコントロールするしかありません。
友人iの得意技ですが、ここは少し拝借させてもらいましょう。

気の遠くなるような戦いの末、ようやく渡りきることに成功。
さらば、しまなみの橋々よ!
もはやくることもないだろう!!
これくらいで勘弁しておいてやるぜ、チッ!
捨て台詞を吐いて去る私。
完全に負け犬です;;

最後の島、向島。
これを過ぎればあとは尾道への渡し舟だけです。
確かそんなにアップダウンもなく楽だった記憶が。。。
・・・甘かったです。
友人Mのチョイスした道は来た道とは異なり、激烈にアップダウンのある道。
息も絶え絶え、足引っ張りまくり、完全お荷物状態の私でした。
目標の尾道17時着はこの時点で完全に潰えました。
さらには再び坂で肉離れ症状。さっきは左足だけでしたが今度は両足。
何とか峠を越え、市街地に出たものの、今度は渡し舟の場所がわからない。

彷徨ったあげく、ようやく見つけた頃には18時近く。
渡し舟近くにあった宿の温泉で日帰り入浴できないか聞いてみようとしたら、
宿の人がいない。
諦めて渡し舟に乗る4人。
ああ、夕日が沈む。
今日も一日が終わってしまったのだねぇ。。。
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総走行距離、約160km。
よくもまぁ、こんなに走ったもんです。
今までの中で最長距離です。
そりゃ足もおかしくなりますって。

でも、このあと一番悩まされるのは、激烈な日焼け、だったりします。
足はほぼ火傷みたいなもんですからね。
それと2日間、重い荷物を背負っていたので腰にダメージが。
回復まで2日を要す、とはこのときまだ気づいてはいなかったのでした。

次回、最終回(帰京編)に続きます。
by mkom00 | 2009-08-20 17:52 | 第921~930話
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