世界を作るということは大変なことだ。
でも大げさなものでもない。
集団の中に自分の居場所を作ることだって小さな世界の構築だし、物語を書けばそこはやっぱり小さな世界。
私は人一倍その世界を作るのが苦手だった。
今、かろうじてこんなネットの片隅に自分だけの世界を維持しているものの、これ以上は難しい。
何より苦手なことを続けるのに精神がもたない。
だから方々にあった私を受け入れてくれていた世界との繋がりを絶った。
スタンドアローンでいたいと願った。
簡単に侵入を許してしまう不完全なスタンドアローンではあるが、表面上自分だけの世界を手に入れた。
もちろんそう思っているだけで、こんなものはあっという間に崩れ去るのかもしれない。
単なる自己満足。
でもそれでもよかった。
外的要因は私に触れると全てマイナスに変換され、自分の中に蓄積される。
入ってくるものがなければ負の堆積物はこれ以上増えることもない。
今は体の中に色々溜まりすぎた廃棄物をえっちらおっちら片付けようとしてはひっくり返す、という終わりの見えない作業の真っ最中。
積み方を間違えてゲームオーバーへまっしぐらなテトリスのようなものかもしれない。
どうにもならずただ最後に向かって進むしかない虚しさ。
ならば今だろうが、ちょっと先だろうがそんなに変わらないんじゃないか?
電源切って、やーめた、と投げ出してもいいんじゃないか?
どうせ、クリアできないし。
最近、電車が怖い。
入線してくる電車に見入ると本気で飛び込みそうになる。
なるべく目を合わせないように、衝動的に飛び込める位置にいないように気を付けている。
「死にたい」と思ってるクセに死ぬのは怖い。
矛盾の塊でなおかつ女々しい。
今日も明日も家に引きこもりだ。
人には会いたくない。
自分がいかに矮小でこの世から存在を否定されているかがわかってしまうから。
だから何も考えずただ殻に閉じ籠る。
なんの解決にもならないが解決する必要もない。
今さら少しの改善がなんになる?
9回裏2アウトランナーなし、0-100で負けてるところでヒットがでてもうれしくない。
これがホームランがでても変わらない。
雨は気持ちを暗くする。
いや、環境のせいじゃないか。
こんなもんは捉え方ひとつ。
単純に自分が悪い。
そう、何もかも全て自分が悪い。